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9/9/2012

今日は図鑑に載っていないカイサカネランというランを探しに早起きして遠征です。現地に着いて探す事しばし、ようやくカイサカネラン(甲斐逆根蘭)に出会う事が出来ました。草丈10〜15cmほどの腐生ランです。このランは1948年に初めて山梨県(甲斐国)で発見され、その後1998年になって長野県で再発見されたものです。北海道では東部に分布しているようです。

花序の部分です。数個〜十数個の花が付くようです。

開花していた花の正面観です。幅径は7mmほどと小さく、全体が緑色を帯びています。背がく片と左右に開いた側がく片、斜め上方に伸びている側花弁、下方に伸びた唇弁の様子がわかります。

側面観です。唇弁の先端が少し巻き込むようになっていて、茎や子房などに細かな毛が見られます。

別の花の様子です。

3株並んで生えていました。生息地は常緑小低木の混じる落葉広葉樹林内でした。

花序の部分です。まだ蕾のものが多かったです。

花弁とがく片の様子がわかります。

真上を向いて咲いていました。

まだ側がく片と側花弁がくっついている花です。唇弁の先端は浅く2裂していました。

花序中央付近の様子。

また別の個体です。

こちらの花もまだ開き始めて間もないといった感じでした。

唇弁が上にあります。これから花柄がねじれてくるのかも知れません。

林内ではミヤマウズラもぽつぽつと見られました。

花序の部分です。

カイサカネランを見終えたら、雨が降り出してきて、何とか画が撮れたベンケイソウ科ムラサキベンケイソウです。草丈は20〜50cmほどでした。個体数はかなり多かったです。北海道東部、北部に分布します。

花はようやく咲き始めたばかりのようでした。花弁は5枚あり、花の直径は8mmほどでした。

ヒルガオ科ネナシカズラの花後の様子です。葉緑素を持たない1年生の寄生植物です。

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