6/23/2013
今日は、昨年から計画を立てていた道東方面への遠征です。どんな展開が待ち受けているのかわくわくしてきます。お出迎えの花はクロユリでした。
花は茎の先端に1〜3個ほどが付きます。
そして、感動の初対面となったラン科ドウトウアツモリソウの登場です。草丈20〜30cmほど。一茎二花のものが2個体、一茎一花のものが2個体。合計6花が確認できました。花姿はヘンリーアツモリソウを茶色くしたような感じでした。
正面観です。6花とも同じような方向を向いて咲いていました。
側面観です。
一茎一花のものを斜め前方から見た所です。唇弁の長さは25mmほど。
正面観です。左右に開いた側花弁は細長くて長さ3cmほど。
一茎二花のものを斜め前方から見た所です。
一茎二花のものの下の方の花の様子です。唇弁に微妙な変化が見られます。
こちらは一茎二花のものの上の方の花の様子です。
またまた正面観です。側がく片は合わさっていたり、2裂したりするようです。
前出のものと同じ花をアップで一枚。この花が見られる日が来るとは夢にも思っていませんでした。遠征した甲斐があります。
もう一つの一茎二花の個体の様子です。
側がく片が2裂しています。
最後にもう一度同じ花を一枚。なかなか素敵な味わい深い花です。
今回の遠征の別の目玉の一つがこのゴマノハグサ科ネムロシオガマです。ネムロという地名が付いているのですが、検索してみるとほとんどが礼文島で観察されています。草丈15cmほど。
花序の部分です。
花は上下2唇からなっているのですが、下唇はまだ開ききっていないようでした。広大な原野の中にぽつりと一株だけ見られました。
エゾゴゼンタチバナがぽつりぽつりと見られました。
ネムロコザクラの残り花が一株。
草原のあちこちでハクサンチドリが見られました。
花の色は紫がかっていました。
シコタンキンポウゲではないかと思います。
根生葉は3深裂していました。
花弁の数が多いもの。
9枚の花弁が見られました。
そして更なる目玉はこの小さな草。ユキノシタ科キヨシソウです。根室半島と知床半島の海岸の湿り気のある岩場で見られます。個体数は少なかったです。
垂直に近い岩壁に生えていました。
花は直径8mmほどで、5枚の白い花弁が見られます。
また別の個体です。
葉は腎円形で縁には浅い切れ込みが見られます。
こちらも知床半島と根室半島に見られるアブラナ科トモシリソウです。この草はキヨシソウよりはるかに個体数が多くて、条件が合えば半島のどこでも見られるといった感じでした。
花序の部分です。
同じくアブラナ科のエゾイヌナズナもたくさん見られました。
花は直径8mmほどで、4枚の花弁からなります。
根出葉の様子。
マメ科センダイハギはあちこちで開花していました。
締めはやはりこの草。ラン科キバナノアツモリソウです。
何度見てもよいものです。
いつまでもここで咲いていて欲しい花です。
最後にもう一花。