8/4/2013
今回は道南で時期を迎えている花を観察するために遠征です。
これは札幌でも見られるサクラソウ科オカトラノオという草です。
一つ一つの花は花弁状に5裂して直径1cmほど。
林内に入ってひときわ目を引いたヤマユリです。草丈1mほど。神奈川県の花になっているのですが私の実家がある横須賀では盗掘されて自生のものはなかなか見られなくなってしまいました。
花はとても大きく、直径18cmくらいになります。強い芳香を放っていました。
斜め前方から見た所です。花が大きいので茎が弓なりになっていました。
地面すれすれまで倒れこんで咲いていたものです。
花弁は6枚あって、先端が反り返っています。
オレンジ色の葯は長さ20mmほど。
一茎二花のもの。
こちらは一茎四花のもの。
見事な咲き具合です。
花弁の中央は黄色くなっていて、全体に紫色っっぽい斑点が見られます。
ウリ科のキカラスウリの花が見られました。葉はふちが掌状に浅く裂けた扇形で光沢があり表面にはカラスウリに見られるような毛はありません。
花は直径10cmほどで、5裂し、先端が糸状に細かく裂けます。
クマツヅラ科ムラサキシキブの花も残っていました。高さ3mほどの落葉低木です。
花は薄紫色で直径5mmほど。花冠は花弁状に4深裂しています。
ドクダミの花もたくさん見られました。
アカツメクサの蜜を吸うセセリチョウの仲間。
ユリ科シュロソウもぽつぽつと見られました。
花序の部分。
花は直径15mmほど。
結実するとこのように3つ実が作られるようです。
マメ科クズの花も咲き始めていました。
旗弁が大きく基部が黄色くなっています。
林のふちにツリガネニンジンがいくつか見られました。
花冠は先端が5裂して、長さ2cmほど。
やや薄暗いスギ林内で草丈30cmほどのラン科イイヌマムカゴを見つけることができました。
花が密についた花序の長さは8cmほど。
花序中央付近の様子。白い小さな唇弁が垂れ下がっています。
花は幅径3mmほどの小さなもので、背がく片と側花弁は合わさって兜状になり、側がく片は薄緑色で左右に張り出しています。唇弁は白く、基部に小さな突起が見られました。
斜め前方から見た所です。
側面観です。垂れ下がった唇弁と半透明の短い距がわかります。
距は長さ1.5mmと極めて短く、涙滴状になっています。
葉は茎の下部に2〜3枚見られ、やや幅が広く、ふちが波打っていました。