6/13/2010
今日はまた午前4時半に起きて、ちょっと気になっていたとある山の沢沿いに入ってみる事にしました。今シーズン最大の賭けと言っても良いかも知れません。これが本当の山勘でしょうか。
沢装備に履き替えて全く人が入った様子が無い所を歩いていきました。
しばらくするとクシロワチガイソウがいくつか見られました。
沢などでよく見られるゴマノハグサ科オオバミゾホオズキが満開でした。
これも湿った斜面などで見られたアイヌワサビであろうと思います。花の直径は6mmほど。
基部の葉はこのような感じです。長さ3cmほど。
今日は気温が上がって暑く、汗だくになりながら歩くこと1時間弱。ようやく本日の本命に出会いました。
賭けは当たりました。でも見つけた時は我が目を疑いました。
草丈10cmほどの多年草であるラン科カモメランです。
思わずガッツポーズです。
正面観です。通常茎の頂部に2個の花を付けます。
花のクローズアップです。唇弁が大きくて直径1cmほどあります。
右側から角度を変えて見てみました。
正面観です。唇弁のふちは波打ったようになっていました。上と左右に伸びるやや白いがく片とふちが紅紫色をしている側花弁の様子がわかります。
やや下方から見た所です。花弁とがく片の位置関係がおわかりいただけるでしょう。
側面観です。距はまっすぐ後方に伸びて長さ7mmほど。
こちらは開花し始めたばかりの個体です。
唇弁の模様に変化が見られます。
側花弁とがく片が開いていませんでした。
カモメランの名前の由来はその姿を鴎に見立てたという説と唇弁の斑点をコガモやヨシガモの胸毛に見られる斑点に見立てたという説があるようで、前者では鴎蘭となりますが、後者では鴨目蘭ということになるようです。個人的にはこの姿から鴎を想像するのは難しいので、後者の鴨目蘭が妥当かなと思っています。
少し角度を変えてみました。花の付け根には苞葉が2つあります。
もう一度側面観です。写真をたくさん撮った後もこの場を離れがたく、しばしたたずんでいました。
葉はやや大きな広楕円形で根元に一枚付いていました。
見つけられて本当に良かったです。山の神様に感謝!!
いつまでもここで咲き続けて欲しいものです。