12/31/2009
2010年1月3日記。
皆様明けましておめでとうございます。
久々の更新は年末に実家のある横須賀へ帰省した折に訳あって見る事ができたウマノスズクサ科カントウカンアオイのご紹介です。
この草は関東南部〜静岡に分布しており、うす暗くやや湿った低山〜丘陵の林内などで見られます。
草丈は10〜15cmほどです。
根元に直径25mmほどの花を付けます。花弁のように見えるものはがく片です。
この個体の色は緑褐色でした。
葉は花一つに対して一枚付くようで、長さ6cmほどの卵形〜卵状楕円形で斑が入る事が多く、鋸歯は見られません。
別の株です。花は落葉に隠れるように咲いているので、見つけにくいです。
この株の花の色は暗紫色でした。
概ね左右対称に斑が入っています。
ここの林内では数株見つける事ができました。寒い時期、貴重な花です。
葉の斑の入り方やがく片の色にも違いがあるようです。
葉の様子。これはずいぶん丸みを帯びていました。
葉がひょろひょろと伸びていた株です。
がく片の色合いが異なっています。
花を側面から見た所です。
がくは基部で癒着して筒状となります。長さは1cmほど。
斑の違いを見比べるのも面白かったです。
ジンヨウイチヤクソウの葉を連想させるようなきれいな斑が入った葉です。限られた時間内に何とか見つける事ができて、本当に良かったです。
所変わって日当たりの良いコンクリートブロックの所で咲き始めていたシソ科ホトケノザです。
正面観です。花は上下2唇からなっています。
側面観です。花冠の長さは2cmほどで上唇には毛が生えていました。