6/20/2010
天気予報では今日は日曜日としては久々の雨の予報。しかし、午前中までなら何とか持ちそうだったので、予定通り檜山地方のとある場所に出没です。
目的はかつて檜山地方の秀峰狩場山で発見されて以来絶滅したと言われていて、最近になって再発見されたマメ科のカリバオウギという草を見るためです。昨年から準備しておきました。
現地に着いてまず目を引いたのがこのマメ科ミヤコグサです。
マメ科ハマエンドウも咲き始めていました。
ナデシコ科ハマツメクサではないかと思われます。
花の直径は6mmほどで花弁は5枚あり、花弁の先端はとがっていませんでした。
ナデシコ科ハマハコベも見られました。
同じくナデシコ科オオバナノミミナグサが局所的に群生していました。
この地はマメ科の草の生育に適しているのか、マメ科ヒロハクサフジも見られました。
スイカズラ科タニウツギは満開でした。
バラ科カラフトダイコンソウが数株見られました。花の直径は20mmほど。
茎葉が大きく、全体に丸みがあり、不揃いな鋸歯が見られます。
さて、いよいよ本番です。この地では数ヶ所で群落を作っていた幻の草、マメ科カリバオウギです。
草丈30〜50cmほど。
なかなか見ごたえがありました。エゾモメンヅルというマメ科の草の近似種で檜山地方でのみ見られます。
花は茎の先端に数個付き、長さは25mmほどでした。
正面観です。旗弁がとても大きいです。
側面観です。
がくは筒状で花弁より赤く、長さ8mmほど。
右上のがくに注目してください。がく裂片に非常に細かな黒い毛が生えています。これがカリバオウギの特徴なのだそうです。
少し下の方から見てみました。なかなか素敵な雰囲気です。
まだ蕾のもの。
葉はこのように奇数羽状複葉です。
花が終わって実をつけていたものもありました。長さ4cmほど。
茎の基部はこのように木質化していました。
ここは低地であるにもかかわらず、マメ科イワオウギも見られてちょっとびっくりです。通常は高地の礫地などで見られます。
花序は長いもので10cmほど。
側面観をアップで。
正面観です。
エゾルリトラノオも見られました。
また別のカリバオウギの群落です。
画像にするとうまく発色しませんが鮮やかなピンク色でした。
側面観です。がく裂片の毛はあまりはっきりしませんでした。
花序の部分。この場から離れたくないような気分になりました。
もう一度正面観です。
まだ咲き始めたばかりの群落です。
今日は私の他には訪れる人はなく、のんびりと花見が楽しめました。
花はもうしばらくは咲き続けそうでした。写真を撮り終えてカリバオウギを見ながら昼食にしました。
今回も出会えて良かったです。