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8/15/2011

今日もお天気はあまり芳しくなく、くもり時々雨の予報。しかし午前中は降水確率が低かったので出かける事にしました。
先月花を見ていたヒシが実を付けていました。ヒシクイという鳥がいますが、この鳥はヒシの若い実を食べるのだそうです。この実は食用になりシイやクリの実に似た味がするそうです。アイヌの人々にとっても貴重な食べ物だったそうです。

今日の主役はキキョウ科のミゾカクシという多年草です。日本全国に分布するそうですが、今まで見た事がなく、ちょっと変わった形態の花だったので見てみたいものだと思っていましたが、やっと対面する事ができました。水田の畦や用水路、湿地などで見られます。アゼムシロという別名もあります。

葉の付け根から花柄が伸びて、先端に花を一つ付けます。

花の正面観です。写真にすると大きく見えるかもしれませんが、幅径は1cmほどの小さな花です。花の構造は上下2唇からなり上唇は2裂、下唇は3裂するのですが、裂片は手前に偏っており、同じような大きさなので5裂しているように見えます。同じキキョウ科のサワギキョウに作りが似ています。

花を後ろから見た所です。上唇の裂片は深く裂けていて、花柱が見えています。

側面観です。花柱が下に向かって彎曲しています。

上から見た所。下唇の3裂した裂片の付け根に2ヶ所楕円形の黄緑色の斑が見られます。

上唇がまだ裂けていないもの。

上唇が裂けているものと裂けていないもの。

正面観です。何とも言えない味わい深い趣のある花です。

斜め上から見た所です。

側面観です。上下の裂片の基部は筒状になっていて薄紫色のすじが見られます。

花の基部を見た所。

がく片は線形のものが5つ見られました。

また上から見た所です。

斜め前方から見た所です。

正面からもう一度。

上からもう一度。

葉は長さ1〜2cmほどで互生していました。びっしりと密に生えてまさに溝を隠しているようでした。

傍にはガガイモ科ガガイモも花を付けていました。

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