6/16/2011
今日ご紹介するのは、ラン科サイハイランの近似種であるモイワランという無葉の菌寄生生活をしているランです。草丈15〜40cmほど。
名前からわかるように、札幌市内の藻岩山で数十年前に発見され、近年になって新種と確認されたものです。
花の側面観です。花や茎は赤紫色で花弁はあまり開きません。花の長さは30〜40mmほど。
ちょっと逆光で見づらいですが正面観です。
同じく正面観です。3枚のがく片、2枚のちょっと小さな側花弁、唇弁の様子がわかります。
花はあまり起き上がらず、下を向いて咲きます。
やや下の方から見た所です。
花の基本的な作りはサイハイランに似ていますが、唇弁の構造はやや異なるようです。
花序の様子。数個〜十数個の花が付いていました。
斜め横から見た所です。
上から見た所。サイハイランのような香りはありませんでした。
下からのぞき込んで見た所です。花柱の様子がわかります。
次にご紹介するのはちょうど花期を迎えていたキンポウゲ科のオオヤマオダマキという草丈40〜80cmほどの多年草です。
花は下向きに付いて直径40〜50mmほど。
下から見るとこのような感じです。
5つの赤茶色の花弁のようなものはがく片です。
本来の花弁は中央に5枚あって黄色です。
花の上部は距となっていて内側に巻き込んでいます。
葉の様子。2回3出複葉です。
バラ科エゾノシロバナシモツケも満開でした。
一つ一つの花は直径6mmほどです。
葉は長卵形で長さ3〜7cmほど。ふちに重鋸歯が見られます。
キク科ジシバリ(イワニガナ)も見られました。
頭花は直径25mmほどで、舌状花のみからなります。
葉の様子。やや薄くてやわらかかったです。
ここでもコケイランが見られました。
かわいらしい花です。
少し湿った所ではバラ科ヒメヘビイチゴが群生していました。
花は直径7mmほど。
標高がやや高くなってきた所ではまだハクサンチドリが残っていました。
花序の部分。
これも平地ではほとんど花が終わろうとしていたノビネチドリのフレッシュな花です。
この株の花の色は薄かったです。