7/4/2010
今日は天気予報では一時雨の予報だったのですが、レーダーエコーを見てみると午前中は降りそうになかったので胆振地方のとある場所へ花見に出かける事にしました。現地に着いてみると時折日もさして、まずまずの散策日和となりました。
今日のお出迎えは満開に近いシソ科イブキジャコウソウでした。今までアポイ岳でしか見たことがなかったのでちょっとびっくりです。
これはおそらくセリ科ホソバトウキだと思われます。草丈30cmほど。
この地は背後が蛇紋岩からなっているので多分間違いないのではと思います。
花は茎の先端に集まって付いています。外側の花の直径は5mmほど。
名前のとおり葉が細いです。
アカネ科エゾノカワラマツバも見られました。
花は円錐花序を形成して多数付きます。花の直径は3mmほど。
これははっきりしませんが、多分ナデシコ科のカトウハコベではないかと思われます。草丈7cmほど。
超塩基性岩地に見られるようです。
花は直径7mmほどで、5枚の花弁からなっています。
これは普通のオトギリソウ科オトギリソウだと思います。
シソ科ナミキソウも咲いていました。
2つ並んで咲いています。花冠の長さは25mmほど。
これはナデシコ科ナガバツメクサであろうと思います。草丈20cmほど。
花の直径は6mmほど。
葉は細長くて対生します。
マメ科クサフジが盛りでした。
花序の様子。上と下ではずいぶん色合いが異なります。
なぜか数株咲いていたマメ科ハマエンドウです。その由来を知りたいものです。
これは点在していたゴマノハグサ科エゾミヤマクワガタだと思います。草丈15cmほど。これも蛇紋岩地帯で見られます。
花冠は直径10mmほどで花弁状に4つに深く裂けます。上の花弁が大きく、模様が見られます。
2つの雄しべと長く突き出た雌しべが1つ見られます。
葉の様子。形状は長卵形で、ふちに鋸歯が見られ、裏側がやや紫色を帯びています。
これは今日2度目のびっくり。キョウチクトウ科バシクルモン(オショロソウ)という草丈40〜70cmほどの多年草です。バシクルモンという名前の由来は不明だそうです。
花序の部分。今日ようやく咲き始めたようです。
花冠は先端が5つに裂け、直径7mmほど。
側面観です。何となくリンネソウに似ているように思われました。
葉は分岐した枝ではこのように対生しますが、おおもとの枝では互生しています。
あちこちで見られたマメ科ミヤコグサです。
結実したミヤコグサです。さやの長さは2cmほど。
長らくお待たせしました。やっとマメ科モメンヅルの登場です。大きな群落を作っていました。
茎は地上を這って伸び、長さ50〜80cmほどになります。
花は根元に近い方から咲き始めるようです。
数センチ間隔で節を作って、葉や花序を伸ばしていました。
根元の方から見た所。
花は茎の節から出る花序に10個ほど付きます。
旗弁が一番大きく、花の長さは15mmほど。
がく片は尖っています。
花は下の方から咲き始めます。
クリーム色に緑色が混ざった色合いが何とも言えません。
花序を上から見た所です。放射状に花が付いています。
旗弁と翼弁の様子がわかります。
葉は奇数羽状複葉で7〜9対付き、小葉は長さ2〜4cmほど。
花が終わって実を付けていたものです。さやの長さは4cmほど。
茎は太さ10mmほどで、根元がこのように赤紫色になっています。
今日も大きな収穫がありました。お見送りはユリ科クルマユリです。
この後車に戻って帰り支度をしていたら予報どおり雨が降ってきました。