9/4/2016
今日はちょっと遠出して、北海道にはこれまで分布の記録がほとんどなかったマメ科のネコハギなどを観察してきました。現地に着いて草むらを見渡すと所々に小さな白い花が見つかってうれしくなりました。ネコハギは地面を這って伸びる多年草で茎の長さは1m近くになるものもあります。
花は葉腋に2〜4個付きます。
側面観です。
正面観です。旗弁の基部に紫色のすじが見られます。花の大きさは7〜8mmくらいです。
斜め前方から見た所です。竜骨弁が前方に突出しています。
上から見た所です。翼弁が左右に開いています。右の花は竜骨弁が開いて雄しべ、雌しべが見えていました。
正面観です。
旗弁基部の紫色のすじが少し長かったです。
また別の株です。
旗弁基部のすじの色が少し赤みを帯びていました。
正面観です。竜骨弁がまだ開いていませんでした。
葉はこのように三出複葉です。
雌雄異株のキンポウゲ科クサボタンも咲いていました。
花は筒状で花弁はなく、がく筒の先端が4裂して巻き込むように反り返っています。
花は雄株のものの方が長さが長くて1cmほど。がく筒の表面は細かい毛に覆われています。
こちらは雌株です。
花は輪生状に付きます。
雌花の方が長さが短いです。雌しべと雄しべは退化しているようです。
時に白花のものも見られるようです。
この株の花の長さは紫色の普通の花の雄花と雌花の長さに比べると中間くらいで雌雄の別が判然としませんでした。
こちらは普通の雌株です。
花序の様子です。くるりと巻いたがく裂片の様子がかわいらしいです。
葉は三出複葉でやや厚みと光沢がありました。
同じくキンポウゲ科のセンニンソウも所々で大きな群落を作っていました。
白い4枚の花弁状のがく片が見られます。
もしかしたらあるかなと思って探してみたらラン科ムカゴソウが見られました。
花はほとんど終わって結実していて、かろうじて先端部に花は少し見られました。
アケボノソウもちょうど見頃を迎えていました。
花冠の様子です。
右の花の花冠は4裂でした。