7/31/2011
今日は昨年ガスのため途中撤退した東大雪の主峰、標高2012.7mに再挑戦です。お天気はあいにくくもりで時折小雨が降るかもしれないと言う事でしたが、山頂目指して午前4時30分入山です。
まず十六の沢を渡ります。
本日のお出迎えはラン科アリドオシランでした。草丈6cmほど。
花の正面観です。
続いては同じくラン科キソチドリです。草丈17cmほど。
花序の部分です。
ギンリョウソウが昨年同様まだ咲いていました。
林の中をひたすら登って行くと1時間40分あまりで例の足元注意のちょっと怖い岩場に到着です。
天狗のコル手前から見た小天狗岳です。今日も主峰は見えないかもしれません。
スイカズラ科リンネソウがあちこちで咲いていました。
登って行くとハイマツ帯が現れます。
昨年も見ていたミヤマフタバランが咲き始めていました。昨年より個体数が増えているように感じました。草丈6cmほど。
花のアップ。また見る事が出来て良かったです。
ほんのりとピンク色を帯びた蕾がかわいいイチヤクソウ科コバノイチヤクソウです。草丈10cmほど。
登山道はトラバース気味に進んで行きます。
イワブクロは蕾のものから満開のもの、咲き終えたものなどが見られました。
水滴が付いて面白い雰囲気のコマクサ。
花冠の長いチシマギキョウもたくさんありました。
ガスが濃くなって全然見通しがききません。
花序の長いタカネシオガマがいくつか見られました。葉の様子が北大雪の平山で見たものとはちょっと違っていました。
上から見ると車輪状に見えるのは同じでした。
確かこのあたりが前天狗だったはずです。右に主峰が薄ぼんやりと見えていました。
結構きつい登りです。このコースでは登りかえしが3回くらいあって体力を消耗します。一番上はニセピークです。
登っては下りというのを繰り返します。ガスのむこうはまたニセピークです。
またきつい登りになります。
きつい最後の登りを何とかクリアして、無事山頂到着です。午前10時ちょうど。実に5時間半が経過していました。晴れていればすばらしい景色が楽しめたはずですが残念です。あとちょっと気になったのが山頂標識左後方に幅5cmほどの亀裂が入っていた事です。もしかすると崩落するのかもしれません。
では、山頂で見られた花をいくつか。まずはまだ残っていたムラサキ科のエゾルリソウです。
花冠は長さ12mmほどの筒状になっています。
これも山頂にしかなかったキク科のフタマタタンポポです。北海道固有種です。草丈15cmほど。
マメ科チシマゲンゲが咲き始めていました。
岩陰にひっそりとたたずんでいたタカネシオガマです。前出のものとは葉の様子がやや異なります。
何とか見る事が出来たマメ科トカチオウギです。
山頂で花を楽しんだ後はゆっくり下山しました。登りかえしがあるのでこれまた大変でした。これは深く切れ込んだ谷の上に生えていたキンポウゲ科チシマノキンバイソウ群生です。
下山時に見つけたイワギキョウの白花です。花冠の長さは3cmほど。
お別れはさらに下って潅木林内で見つけたコフタバランです。草丈8cmほど。
花序の部分です。小さな花ですが見られてうれしかったです。
下山は午後3時半でした。
機会があったら今度こそ天気の良い時に登って主峰の雄姿を見てみたいものです。