5/5/2012
連休後半は実家のある横須賀へ戻って観察です。
鮮やかな新緑と空の青さが心地よいです。
ラン科キエビネが満開でした。
花序の部分です。
一つ一つの花は直径20mmほど。
羽根を休めているベニシジミ。
キンポウゲ科ヒメウズの小さな花を見つけました。本州の関東地方以西、四国、九州に分布しています。
花は直径5mmほどで白い花弁状のがく片が5つあり、中央にやや黄色い5枚の花弁が見られます。
サトイモ科ウラシマソウもあちこちで見られました。
ここからが今日の本題です。以前から探していたウマノスズクサ科オオバウマノスズクサをようやく見つける事ができました。ツル性の木で周りのものに巻きついて長さ数メートル〜数十メートルになります。ある程度の年数が経たないと花が付かないようです。中央に開いたばかりの花が一つと、その右下に一つ蕾が見えています。
花の正面観です。直径2cmほどで中央に開口部とその周囲に紫色の網目状の模様が見られます。
斜め前方から見た所です。花弁状のものはがく片で3裂しているのがわかります。
少し下の方から見た所です。開口部に続く筒状の部分がわかります。
側面観です。U字型に強く曲がったサキソフォンのような形をしています。実に面白い形態の花です。
まだ開いていない蕾のもの。これからさらに大きくなって開裂するものと思われます。
蕾の側面観です。
葉は少し厚みがあって円心形〜三角状心形で長さ3〜8cmほど。ジャコウアゲハの幼虫はこの草の葉を食べるのだそうです。いやー、見つかってよかった、よかった。
散策から帰って実家の庭にて。2年前に武山に登った折に苗木をいただいたのですが、それが大きくなって花をたくさん付けていました。