9/28/2008
今月最後の日曜日はまた白老まで出かけて2週間前には蕾だったリンドウ科センブリの様子を見に行く事にしました。
この画は少し離れた所から見た萩の里自然公園の様子です。
ほとんどの木が広葉樹です。
昔、この林の木を切って炭焼きをしていたのだそうです。
草丈30cmほどのシソ科の一年草のナギナタコウジュです。
草丈は変異が大きいそうです。
花序は茎の頂部や葉腋から出て薙刀のような形となって花が一方に偏って付きます。
花序の部分です。一つ一つの花は長さ3mmほどで、この作りを薙刀にたとえた命名です。
コウジュというのは香と草冠に需と書きます。全体に香りがあるようでしたが、あまり感じませんでした。
草丈1mほどの多年草のキク科ハンゴンソウです。
花期は7〜9月です。
北海道と中部以北の本州で見られます。
頭花は直径2cmほどで、中心部の筒状花のまわりを5〜6個の舌状花が取り囲みます。
園内のセンターハウスです。建物に使われている丸太は白老町の姉妹都市であるカナダのケネル市から贈られたものだそうです。
草丈30cmほどのキク科ヤクシソウです。
頭花の直径は15mmほどで舌状花のみからなります。
サトイモ科コウライテンナンショウが実を付けていました。
草丈60cmほど。
快適な園路です。
2週間前にリンドウ科センブリの生息場所を探しておいた所へ行ってみると開花が始まっていました。
草丈13cmほど。
ちょっと方向を変えて見てみました。
上方から見た所です。
咲き始めてまだ間もない様子でした。
花冠は5深裂して花弁状となり裂片は白色で紫色の筋が数本見られます。
基部には毛の生えた2つの蜜腺があります。
雄しべが5本見られます。
花冠は直径15mmほどです。
この花は2つの蜜腺がよくわかります。
全体が2週間前より紫色を帯びていました。
まだまだ咲き始め。
開花している花の中に一つ花冠が4裂になっているものがありました。
雄しべも4本で先端部の色が薄かったです。
開花には日照が必要なようで、この後急に時雨れたのですが花はあっという間に閉じてしまいました。
見る事が出来て本当に良かったです。
本格的な見頃はあと数日後となりそうです。
センブリは健胃剤として古くから用いられてきた草で、非常に苦く千回振り出してもまだ苦味が残るという事から千振と命名されたそうです。
センブリは1ないし2年草で、このロゼット状のものは2年草のものです。
ゴマノハグサ科エゾコゴメグサが盛りを迎えていました。
なかなかきれいです。
ニシキギ科ツルウメモドキの実の外皮が3裂してオレンジ色の種子が見えていました。