○もどる

8/9/2009

今日は久しぶりに雨を気にしなくて良さそうです。空沼岳はお盆休みの頃によく登っていましたが、今回はちょっと早めに登ってみる事にしました。
午前5時50分入山です。

早起きのカタツムリ君。

万計沼まで4.2kmのゆるやかな登りが続きます。

今日のお出迎えはイチヤクソウ科ヒトツバイチヤクソウでした。葉が一枚ひっくり返って付いていて、赤紫色の裏面の様子がわかります。

花弁はピンク色ではなく白色でした。

エゾアジサイが満開でした。

登山道脇に双頭のアリドオシランが見られました。

2株並んで。

万計沢に到着。空気がひんやりして気持ちよかったです。

まだ人気のない万計沼です。

イチヤクソウ科コバノイチヤクソウが局所的に見られました。

長い花柱が飛び出しています。

今年も無事に会えたラン科コイチヨウランです。草丈8cmほど。

花の直径は7mmほどでとても小さいですが、よく見るとかわいらしいです。

ここの個体の葉は長さ1cmほどで、暗紫色でした。

水位が下がった真簾沼です。

ここの名物はやはりキンポウゲ科クロバナハンショウヅルでしょう。

たくさん花を付けたもの。

シソ科ミヤマウツボグサだと思います。草丈9cmほど。

同じくシソ科のイヌゴマです。草丈30cmほど。

花は長さ15mmほどで、茎頂や上部葉腋に輪生状に付きます。上下2唇形で下唇は3裂し、紫色の模様が見られます。

今日の主役はキンポウゲ科のイトキンポウゲという小さな花です。真簾沼には何度も足を運んでいたのに、今日初めて見つける事ができました。
花の直径は7mmほどで花弁は5〜9枚ほど見られるようです。

花弁が7枚のもの。北海道ではここと野付半島だけで見られるようです。局所的に見られました。

茎と葉の様子。茎は茶色で直径1mmほど。数センチ間隔で節を作り、節から根を出すようです。白い糸状の根がわかります。
葉も極めて細く糸状で長さは2〜3cmほど。
見つけられて本当によかったです。

真簾沼を離れて山頂へと向かいます。最近気になっているのが登山道両脇の法面の崩落です。自然崩落もあるのでしょうが、登山者数の増加が一因である事は確かだと思います。
このまま崩落が進むと登山道の幅が広がり、法面の植物が失われてしまいそうです。

最後の急登を過ぎると間もなく山頂です。

山頂が見えてきました。

今日は久しぶりの好天のせいか登山者が多くて山頂は満員でした。

下山時に出会ったキキョウ科タニギキョウです。花の直径は5mmほど。

ラン科キソチドリだと思います。草丈30cmほど。

花序の部分。

inserted by FC2 system