7/24/2011
今日は久しぶりに銀泉台から登って赤岳を経由して北海平、白雲岳避難小屋、小泉岳を回ってまだ見た事のないこの時期の花を探してみる事にしました。午前4時15分入山。
朝日に照らされた山肌がきれいでした。
登り始めてすぐにチングルマの群生がありました。
花の様子。5枚の花弁からなっています。
アオノツガザクラも標高がまだ低い所から顔を出し始めます。
緑の森と雲海が織り成す景色がきれいでした。
早くもジンヨウキスミレの登場です。まだ残っていてくれてよかったです。
花は直径15mmくらいです。
リンネソウも群生している所がありました。
ツツジ科チシマツガザクラも咲き始めていました。所によって群生していました。
コマクサ平から見た第3雪渓と左に東岳。
鮮やかな色のエゾノツガザクラです。
同じくツツジ科ミネズオウも咲いていました。
ツツジ科ジムカデの群生。
今日はお天気が良いのでミヤマリンドウも開花していました。
ナデシコ科オオイワツメクサも所々で群落を作っていました。花の直径は13mmほど。花弁は5枚あります。
これもまだ咲き残っていたエゾタカネスミレです。
ナデシコ科エゾタカネツメクサが所々で広がって咲いていました。
ゴマノハグサ科キバナシオガマもあちこちで見られました。
花序の部分です。
これもゴマノハグサ科のヨツバシオガマです。葉が紫色になっていました。
花序の部分です。
エゾヒメクワガタの群生です。
赤岳を通り越して白雲岳の分岐点から北海岳方向へ進んで行くと北海平という所に出ます。
お待たせしました。ようやくリンドウ科ヨコヤマリンドウの登場です。草丈8cmほどの多年草で、大雪山系の固有種です。条件が良くないと開花しないようです。今日は朝から好天に恵まれたので開花しているだろうと思っていましたが開花株を見つけられて本当に良かったです。
上から見た所です。花冠の先端は浅く5裂しています。
花冠の長さは15mmほどです。
花柱の先端は2裂していました。
葉は楕円形で長さ15mmほど。やや厚みがあり、対生していました。
別の開花株です。
もう一つおまけに。
所変わって白雲岳避難小屋そばの沢に近い所で咲いていたアブラナ科ハクセンナズナです。
咲き始めて間もないようで、小豆色の4枚のがく片が見られました。
避難小屋の名物と言っても良いでしょう。マメ科リシリオウギです。
化粧直しされた避難小屋を見上げた所。これからもう少し下って小泉岳へと向かいます。
ミヤマアズマギク。
ベンケイソウ科ホソバイワベンケイです。
お天気が良いのでリシリリンドウも開花していました。
オミナエシ科チシマキンレイカはあちこちで花盛りでした。
この付近のエゾツツジは高さが8cmほどでした。
バラ科チョウノスケソウも残っていました。葉が小判のようでかわいらしいです。
メアカンキンバイも多数見られました。
イチヤクソウ科エゾイチヤクソウではないかと思われます。草丈15cmほど。
花序の様子です。カラフトイチヤクソウの近似種です。
締めはラン科ミヤマチドリです。
花序の部分。
花の正面観です。側花弁と背がく片が合わさり、側がく片は後方へ反り返って、唇弁は長さ5mmほどです。
側面観です。長さ2.5mmほどのごく短い距がわかります。