8/26/2012
今日は早起きして遠征し、とてもうれしい事に、ラン科タカネフタバランを観察する事が出来ました。北海道では道東に分布し、国内では関東北部や中部地方の亜高山で見られるようです。主に針葉樹林内に生息するようです。草丈は5〜10cmほどと小さいので、誤って踏み潰さないようにそろりそろりと林内を探すとまだ咲き残っている個体に出会えました。この個体は草丈5cmほど。
花序の部分です。花はミヤマフタバランにちょっと似ていますが。全体に半透明で薄緑色でした。
この個体は草丈10cmほどと、やや大きかったです。
花の付き具合が良いです。花は数個〜10個ほど付くようです。
花は長さ10mmほどで、唇弁が一番大きくなっています。
花を4つ付けた個体です。葉は長さ15〜20mmほどの腎心形で先端が尖っています。
側面観です。唇弁が水平に伸びています。花柱の様子もわかります。
ミヤマフタバランのがく片は後方へと反り返りますが、本種、タカネフタバランのがく片は反り返りません。
葉は基部に二枚が向かい合って付きます。
別の個体です。一番下の花は終わっていて、子房がふくらんでいました。
葉の中心部分の葉脈が比較的はっきりしていて、白っぽくなっているものが多かったです。
唇弁は長さ7mmほどで、先端が浅く2裂し、裂片は丸みを帯びています。唇弁基部にはミヤマフタバランで見られるような突起はありませんでした。
花を左斜めやや上方から見た所です。薄黄色の花柱が見えています。
花つきが良くて、全体の状態も良かった株です。
花序の部分です。
左右に伸びた細い2つの側花弁がわかります。
見る角度をちょっと変えると雰囲気が変わります。
唇弁の様子がわかるようにやや上から撮ってみました。
小低木の下で隠れるように咲いていた個体です。
半透明の花が何とも言えない素敵な味わいを醸し出してくれました。
最後に花を強拡大で一枚。3つあるがく片はやや幅が広く、側花弁は細いです。唇弁は後ろが透けて見えるような感じでした。
時期的にはちょっと遅かったようですが、何とか見つけられて遠路はるばる行った甲斐がありました。