8/15/2009
お盆の休暇2日目は苫小牧まで出かけて、時期の花を見てきました。
例によっていつもの小さな湿原からスタートです。
今年は7月の降水量が多かったせいか、水位が例年より少し高かったです。
草丈60〜100cmほどのミソハギ科エゾミソハギです。
花弁は6枚あって縮れているように見えます。
キキョウ科サワギキョウも咲いていました。
正面観です。
側面から見た所。
草丈40cmほどのラン科ミズトンボです。個体数が増えているようでした。
花序の部分です。この個体は花が多かったです。
正面観です。唇弁が十字形になっています。
距は2cmほどあり、先端が膨らみます。
バラ科ホザキシモツケがたくさん見られました。
湿原から出て歩いていたら道脇の草薮でセイタカアワダチソウにからみついたキキョウ科バアソブ(婆雀斑)を見つけました。初見です。
バアソブとは老婆のそばかすのことだそうです。
花冠は長さ25mmほどで、近似種のツルニンジン(ジイソブ)より小ぶりです。
花冠内部の様子です。ツルニンジンより色が濃いです。
葉と花の様子。触ってもツルニンジンのような青臭い臭いはしませんでした。
がく片が後ろに反り返っていました。
マメ科ヒロハクサフジです。
この時期の定番と言ってもよいかもしれません。リンドウ科ハナイカリです。
2年草なのですが、今年は大きな群生はなく、あちこちに点在していました。
花序の部分です。
花は茎頂や葉腋に付きます。
写真にすると大きく見えますが、花冠の直径は15mmほどです。
側面観です。
ラン科ネジバナのちょっとした群生です。
マメ科ミヤコグサも見られました。
キキョウ科ツリガネニンジンはちょうど盛りといったところでした。
ツユクサもなかなかきれいです。
マメ科ナンテンハギが所々で見られました。
花序の部分です。花は長さ10〜15mmほど。
草丈30〜50cmほどのゴマノハグサ科ヒキヨモギ(引蓬)という半寄生の1年草です。ヨモギの根に寄生するようで、この画でも後ろにヨモギが見られます。
この草も初見です。
花は枝先と葉腋に付きます。
花は上下2唇形で上唇は上部に毛が生え、下唇は3裂します。
上唇は鉤型になり、下部が茶色になります。
花の長さは2cmほどです
正面観です。直径は8mmほど。
シオガマの仲間に花の作りが似ています。一目でお気に入りの草になりました。北海道では胆振、渡島地方で見られます。
葉の様子です。長さは5cmほどで羽状に深く裂けています。ヨモギの葉にちょっと似ているような、、、
シソ科ナミキソウです。
側面観です。土用波のようにも見えます。
ミツモトソウの近似種のエゾノミツモトソウだと思います。
花は5枚の花弁からなり、がく片の方が花弁より長くなっています。
葉の様子です。ミツモトソウよりふちの切れ込みが深いです。
今年は豊作。コクワがたくさん実を付けていました。