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7/23/2009

今日は市内手稲区にあるスズラン群生地で有名な富丘西公園に花を見に出かけました。住宅地の一角に昔のままの植生で残された貴重な公園です。面積は51280平方メートルだそうです。

スズランの群生地には木道が設けられています。

草丈1mほどのサクラソウ科オカトラノオがたくさん咲いていました。

一つ一つの花は直径10mmほどで、花冠は花弁状に5つに裂けています。

東屋やベンチ、遊具なども設けられていました。

ハエドクソウ科ハエドクソウも見られました。草丈50cmほどの多年草です。

花冠は長さ5mmほどで上下2唇からなり、上唇は2裂、下唇は3裂します。一属一種の特異な草で、根にフリマロリンとレプトスタキロールアセテートを含み、昔この根をすりつぶして蝿取り紙を作ったのだそうです。

この公園の樹林帯は主にシラカバ、ミズナラ、クリ、カシワなどからなっているそうです。住宅地のど真ん中とは思えないような感じでした。

林の中にも遊歩道がありました。

今日のお目当ては草丈80cmほどのガガイモ科スズサイコ(鈴柴胡)という多年草です。
低地〜山地の明るい所などで稀に見られるそうです。数株ありました。

花序は茎の先端や上部の葉の脇などに付いています。

この花は夕方から咲き始めて、翌朝明るくなると閉じてしまうのだそですが、幸いこの日は手稲区は曇りでぱらぱらと小雨が降っていたので開花している状態を見る事ができたようです。

花冠は直径15mmほどで5ないし6深裂して、裂片は細長い三角形状になっています。中央に内側に大きく曲がった副花冠裂片が見られます。とても面白いつくりの花です。

こちらは花冠が5深裂しているものです。
このあとお天気が良くなって日差しが差し込むようになったらあっという間に花が閉じてしまいました。

葉は幅5〜7mmほどの狭披針形で長さ7〜10cmほど。
柄はなく、対生します。

花見の後は宮の森でヘイケボタルの鑑賞会です。画では一匹しか写っていませんが、実際は100数十匹いて幻想的な輝きを放っていました。
この個体は発光部が2つあるので雄だと思います。(ISO1600、0.5秒露光)
美味しい食事をとりながらホタルを見て、短い夏の素敵なひとときを過ごしました。

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