7/3/2011
今日は早起きして道南まで遠征です。目的は北海道では胆振地方以南で見られるラン科ツレサギソウという草を見るためです。目的地に着いてみると、ちょうど満開のツレサギソウがたくさんあってうれしくなりました。
これがツレサギソウです。草丈30〜50cmほどの多年草です。
花序の部分です。ややクリーム色を帯びた多数の花が付いています。
花序先端部の様子。
葉は茎を取り囲むように付き、長さ10〜20cmほどの狭長楕円形で、上部の葉ほど小さくなっています。
別の株。葉が細いです。
花を側面から見た所です。唇弁は長くて下方に伸び、長さ2cmほど。
距の様子がわかるように一番下の花の横顔を見てみました。距も下方に伸びて、長さ4cmほど。
また別の株です。
もう一つ。ツレサギソウという名前はサギソウより花の付きが多い事から付けられた名前のようです。
先端部はまだ蕾でした。
花の正面観です。背がく片が左右の側花弁を包み込むようになっていて、側がく片は後部へと反り返っています。
長い距は全長の半分くらいが薄緑色をしていました。
角度を変えて花序上部の様子を見た所です。
またまた別の株です。
花序の部分。長時間の運転の疲れがさっと消えてしまうような素敵な姿です。
3株並んで。
左端の株の花序の様子です。白くて長い唇弁が印象的です。
側面観です。側がく片の反り返り方がわかります。
中央の株です。
正面観です。見飽きる事がありません。
アップで一枚。
斜め前方から見た所です。
この地ではあちこちに状態のよい株が点在していました。
花序の部分。同じように見えても微妙に表情が変わります。
これはまだ咲き始めて間もないもの。
蕾から開花状態への移行の様子がわかります。
正面観です。
側面観です。唇弁が丸まっていて、距には蜜がたまっているようで気泡が見られました。いったいどんな虫が蜜を求めてやってくるのか気になる所です。
まだまだ続きます。
花序の部分。
上部の背がく片が左右の側花弁を包んでいる様子がよくわかります。
葉が細く花の数がやや少なかったもの。
正面観です。サギというよりはクリオネのような感じです。
背がく片、側花弁、側がく片、唇弁、距の様子がよくわかります。今日はたっぷりとツレサギソウを楽しむ事ができました。
ツレサギソウの後は場所を変えてムラサキ科ムラサキという草の観察です。
名前からすると紫色の花を想像しますが、紫色をしているのは根なのだそうです。
側面観です。
草丈は40〜80cmほどの多年草です。
葉は長さ5cmほどで互生し、葉脈が目立ちます。
葉脈がはっきりしているのがよくわかります。
ここでは10数株が見られました。
花は直径8mmほどで5裂しています。
花冠のアップ。裂片の中央が盛り上がっています。
最後は早くも咲き始めたキツリフネに別れを告げて帰途につきました。