7/12/2009
今日はちょっと用事があったので、ゆっくりスタートして上川町にある浮島湿原を散策してみる事にしました。
浮島湿原は面積22haの小さな高層湿原ですが、周囲をアカエゾマツ林で囲まれ、多数の池塘があり、様々な植物や鳥などが観察できます。
幅の広い木道も整備されています。駐車場も広く、水洗トイレもあります。
駐車場から湿原へはこのようなウッドチップが敷き詰められた道を1.6kmほど歩いて行きます。
今日のお出迎えはほんのりピンク色のツツジ科イワツツジです。
花冠は長さ6mmほどで、先端が5裂します。
案内図です。今日は反時計回りに歩いてみる事にしました。
湿原入口からの風景。
ラン科ホソバノキソチドリがたくさん見られました。草丈30cmほど。
花序の部分です。
距は長さ2cmほどで、唇弁は下に向き、側がく片が左右に張り出しています。
ツルコケモモは最盛期といった感じでした。
東大沼に到着。
木道がまっすぐに伸びています。
ここではトキソウはまだ咲き始めでした。
正面観。
雨竜沼湿原とは違い、訪れる人は少なく、静かに散策ができます。
北ノ沼という池塘です。
今日の目的の花はミズキ科エゾゴゼンタチバナという草です。
ゴゼンタチバナに似ていますが、花は黒紫色をしており、葉は輪生状にはならず、数段にわたって十字対生します。
側面観です。
周囲の白い花弁状のものは苞で、中央に直径2.5mmほどの小さな花が多数見られます。
別の個体です。
花の下には4枚の葉が見られます。
苞がやや大きいです。
花の下の4枚の葉が大きいもの。
エゾゴゼンタチバナは北海道東部や北部の湿原などで見られます。
浮島湿原では分布は局所的でした。出会えて良かったです。
花が終わって実を付けたもの。熟すと赤くなります。
風になびくワタスゲ。
湿原のはずれの南大沼まで来ました。
木道の間からエゾゼンテイカが顔を出していました。
静かで落ち着いた雰囲気が良いです。
周辺のアカエゾマツが北国であることを感じさせます。
ヒツジグサの葉が多数見られる森沼です。
池塘の中の浮島?
トンボもたくさん見られましたが、これはシオヤトンボの雄です。