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9/20/2009

9月の連休初日は例によって午前2時に起床して国道230号線で中山峠越えをして虻田洞爺湖インターチェンジから道央道を終点の八雲まで行き、その後国道277号線に入って日本海側の熊石に向かい、目的の標高610.2mのヤンカ山に登ることにしました。
地図はこちら
登山口まではちょっとわかりづらい道をカーナビを頼りに走って行きました。登山口付近には駐車スペースがあまりありませんでした。

午前6時15分入山。お出迎えの花はシソ科ミヤマトウバナでした。草丈30cmほど。

花はとても小さく直径4mmほどで、上下2唇からなり、下唇は3裂します。花序が詰まっているので、イヌトウバナとの中間型かもしれません。

ヤンカ山へのアプローチは東側からと西側から登れるようになっていますが、今日は東側から入って反時計回りに西側へと下山する事にしました。東側コースへの入口は登山口の奥にありました。

登山道は入っていきなりロープ場の急登で始まりました。

東1合目に到着。

イチヤクソウ科アキノギンリョウソウが花が終わり、刮ハになろうとしていました。

ここで本日のお楽しみに早くも出会いました。
ゴマノハグサ科シオガマギクのヤンカ山型とされるものです。

シオガマギクの中でも渡島半島と日高山脈で見られるものは茎が直立せず、このように斜めに立ち上がります。

夕張岳などで見ているシオガマギクとはかなり趣きが異なり、葉も大きいです。草丈は40cmほど。

花は茎頂と葉腋に付きます。

花の長さは2cmほどでした。

花は上下2唇からなり、上唇は嘴状で下唇は先端が浅く3裂します。

下唇の直径は10mmほど。

上唇の下の部分は薄黄色で下唇にはピンク色のすじが入っているのがわかります。

別の個体。東コースでは所々で小規模ながら群生していました。

花を後ろ側から見た所です。

朝日を浴びてきれいに見えます。

登山道はこのあたりでは細かくジグを切っていきます。

また別のシオガマギクです。しかし普通のシオガマギクと比べるとずいぶん様子が違って見えます。

上唇の下部の黄色味がやや強いもの。唇弁のすじは薄かったです。

朝日が差し込んできた心地よい登山道です。

キキョウ科モイワシャジンの白花が残っていました。

ユリ科マイヅルソウのきれいな実です。

またシオガマギクですが、この個体は花の色がずいぶん薄かったです。

茎頂の花の正面観です。

唇弁のすじがほとんど見られませんでした。

後ろから見た所。

葉は長さ3〜6cmほどで、ふちの鋸歯がやや深かったです。

快適な稜線歩き。

向かって左側の所が切れ落ちている所です。ちょっと歩行注意。

東5合目に到着。

木漏れ日が夏の時とはちょっと異なる感じです。

茎頂に4つ花を付けたシオガマギクです。

正面観です。

側面観です。

不思議な魅力のある花です。
出会えて本当に良かったです。

下唇が比較的はっきりと3裂しているもの。下唇がやや大きかったです。

改めて葉の様子を見てみました。鋸歯がはっきりしています。

登りがかなり急になってきてロープが渡されていました。

急登を越えると前ヤンカという小ピークに着きました。

前ヤンカから見たピークです。

東7合目に到着。

標高1175mの冷水岳が見えていました。

標高999.3mの雄鉾岳ではないかと思います。

もうすぐ山頂です。

登山口から2時間50分ほどで山頂到着です。三角点がありました。
木々が多く展望はあまりよくなかったです。

沖合いはるかかなたに薄ぼんやりと渡島大島が見えていました。

山頂からは西コースへ入ったのですがかなり傾斜がきついロープ場の連続でした。

東コースでは見られなかったユキノシタ科ダイモンジソウが花盛りでした。

巨大なマイタケを見つけました。幅40cmほど。臭いを嗅いでみたら市販されているものより良い香りがしました。

西コース途中から見たヤンカ山山頂部です。

キク科アザミ属の花です。エゾヤマアザミのような感じですがはっきりしませんでした。

頭花は直径25mmほどでした。

葉の様子です。

西コースは一部植林された林をぬけて行くのですが最後はこのような落差10数メートルほどの小さな滝の脇をロープを伝って下ります。
この後はすぐに林道に出て、ちょっと歩くと登山口の所に戻りました。
シオガマギクは西コースではあまり見られませんでした。

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