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8/16/2009

今日は午前3時に起床して中山峠越えをして、一昨年ガスのため山頂で開花株を見ることができなかったリンドウ科オノエリンドウを見るために標高差約1500mに再挑戦です。コースは同じく、京極コースです。
中山峠から見た時には山頂部が雲の上に出ていたので、山頂での日差しに期待したいところです。

朝焼けがきれいでした。

今日のお出迎えはアカバナ科オオマツヨイグサでした。

午前5時20分に入山です。これから長い長い登りが続きます。自分との戦いというか本当に修行のような登山道です。

ほどなく2合目に到着。戦いは始まったばかりです。

だんだん斜度が増してきます。細かくジグを刻みながら登っていきます。

この時期にはやはりこの草。ラン科オオヤマサギソウです。草丈50cmほど。

花序の部分です。

昨日バアソブを見ていたので比較のために写真を撮っておいたツルニンジン(ジイソブ)です。

花冠は長さ3cmほどで、がく片が反り返りません。

花冠内部の模様です。

キク科ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)がたくさん見られました。

ラン科アリドオシランはそろそろ終わりといったところでした。

結構こたえる斜度のある直登です。

一昨年より早いペースで5合目に到着。

リンドウ科ツルリンドウも咲き始めていました。

道はさらに険しくなってきましたが標高が上がるにつれ日差しが差し込んできました。期待できそうです。ピッチもあがります。

8合目より上で山頂まで見られたキキョウ科イワギキョウです。

ゴマノハグサ科ヨツバシオガマがまだ残っていました。
なかなかきれいです。

ガレ場に出ました。山頂は晴れているようです。8月も半ばですが、日差しはきつく、肌がひりひりしてきました。

リンドウ科エゾオヤマリンドウが咲き始めていました。

花冠が開いています。

上から内部を見たところです。下山時には閉じていました。

大汗をかきながら9合目到着です。これから先、滑りやすいガレ場を過ぎれば火口壁に出ます。

やっとの思いで火口壁に出たらあっさりとオノエリンドウの開花株を発見しました。登ってきて本当によかったです。

花冠の直径は15mmほどで5裂し、ブラシ状に細かく裂けた長さ3〜4mmほどの内片が見られます。

山頂部付近の天候は良好で火口内部の様子がはっきりと見られました。

山頂方向を見た所。

今日は直接山頂へは向かわず、反時計周りに火口壁を歩いて行きます。

草丈7cmほどのキク科ウスユキトウヒレンがまだ残っていました。

さらに歩いて行くとオノエリンドウがたくさん咲いているのを見つけました。

ブラシ状の内片が印象的です。

花冠の長さは2cmほど。

花冠内部の様子です。

咲いていて本当によかったです。

斜め上から見た所です。

別の株です。黒い雄しべが見えていました。

側面観です。

また違う所から見た火口内部です。山頂は左側になります。

ゴマノハグサ科イワブクロは盛りを過ぎていて、少しだけ開花しているものを見る事ができました。

また別の所で見つけたオノエリンドウです。

上から見た所です。

この株の雄しべは薄茶色でした。

花冠が4裂しているものが一つだけありました。

火口壁内側の様子です。

岩の割れ目にイワギキョウが見られました。

山頂付近はあまり湿った感じではなかったのですが湿地によく見られるウメバチソウがかなり見られました。
この個体の緑色の仮雄しべは12裂していたのでエゾウメバチソウというのが正しいのかもしれません。

メアカンキンバイはほとんど終わり。

お目当ての花を見つけたので山頂まで行く事にしました。

山頂標識が見えてきました。今日は山頂は大勢の人で賑わっていました。

山頂到着午前11時。ここでゆっくり休憩して昼食にしました。冷たいスポーツドリンクが一段と美味しかったです。

火口内部に雲がたちこめてきました。

下山途中に撮った雲の写真です。まだまだ夏らしいです。

本日のお見送りの花はマメ科ヤブマメでした。花の長さは2cmほど。

下山して着替えをしてから改めて山を見てみました。つい先ほどまであの高嶺にいたんだと感慨にふけって帰途につきました。

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