9/12/2010
もう9月も半ばだというのに今年はまだまだ日中は結構暑いです。去年の今日は大雪山系から初雪の便りがあったのですが、今年は遅くなりそうです。
今日はまだ登った事がない東大雪の標高1756mのユニ石狩岳に登る事にしました。
大雪湖から国道273号線をちょっと南下すると道端にこのような案内板があって、向かいに登山口までへの林道入り口があります。林道には鍵のかかったゲートがあるので事前に上川中部森林管理署上川事務所で鍵のナンバーを確認する必要があります。(рO1658−2−2001)
ゲートからは未舗装の道を進んでいきますが道の状態は比較的良好です。ややしばらく走ると終点が登山口になります。午前8時入山です。
登山口からすぐに丸太橋を渡って行きます。
登山道は刈り込み過ぎじゃないのかと思うほどよく手入れされていました。山頂付近のハイマツの枝打ちまでされていてちょっと驚きました。
2回目の渡渉はルートが変更されたようで、このような大木の上を渡って行きます。
緩やかな登りの登山道を進んで行くと林床が数種類のコケからなる所に着きます。
ゴゼンタチバナの実。
さらに登って行くと鳴兎園という案内板がある所に着きます。ここは字からわかるように、ナキウサギの鳴き声が聞こえる事がある所です。
ピチッピチッという声が確かに聞こえ、数回その姿を見る事ができましたが、動きがすばやいので、残念ながら撮影はできませんでした。
苔むした林床に直径10cmくらいの穴がいくつもあって、その中にナキウサギがいるようでした。
苔むした林が終わると今度は一転大きな岩がごろごろしている大崩れという所に出ました。
大崩れを見上げた所です。
湿った岩場で見られたアブラナ科のヤマガラシだと思います。花の直径は5mmほど。本来の花期は6〜7月です。
礫地をトラバースしていきます。
草丈が10cmほどしかない小さなゴマノハグサ科ヨツバシオガマがいくつか見られました。
花は普通数段に渡って咲きますが、この株では2段しか見られませんでした。
礫地が続いていて、ここは小崩れと呼ばれる所です。
小崩れを見上げた所です。
礫地が終わると今度はダケカンバが主体の林になります。
やがて登山道脇にハイマツが顔を出すようになります。
例年ならそろそろ紅葉が始まっているのですが、今年はほんの少し葉が黄色くなっているだけでした。
ツツジ科イワツツジのきれいな赤い実。直径1cmほど。
ようやく山頂部が見えてきました。
十石峠という所までハイマツの中を歩いて行きます。
十石峠から見た山頂です。登山道が見えています。
十石峠からはいったん高度を少し下げてから主峰への登りになります。
林を抜けて背の低いハイマツの中を細かくジグを切って登って行きます。
もうすぐ山頂です。
午前10時40分山頂到着です。今日はお天気が良くて360度のパノラマが楽しめました。
普通ならこの時期山頂では寒いくらいになるのですが、陽射しが結構きつくて、日焼けしました。
先月登ったニペソツ山がその全体像を現していました。
ニペソツ山の山頂付近をズームで。
南の方向には糠平湖が見えていました。
表大雪の山並み。
ニセイカウシュッペ山を初め、北大雪の山々。
すぐ隣の音更山と石狩岳。
本格的な紅葉はまだまだ先のようでしたが快適な山行でした。
これは緑色のガンコウランと混在していた紅葉したウラシマツツジです。