8/22/2010
本当にこの所日曜日の天候が芳しくない状態が続いていますが、今日はピンポイント予報では雨は明け方までで、お昼前後には太陽が顔を出しそうだったのでそれに合わせて山頂に着けるようにゆっくりスタートで夕張岳山頂を目指す事にしました。
午前7時出発。
林道を少し入って行くと冷水コースと馬ノ背コースの分岐になります。
案内板が新設されていました。
お出迎えはエゾトリカブトです。
初めはゆるい傾斜の道が続きます。
午前8時過ぎに冷水の沢に到着。冷たい沢水が心地よいです。
木の根が出ている所を登って行きます。
登山道の斜度が増してきました。
望岳台に到着しましたが、雲に覆われていて遠望はほとんどなしです。
こちらはエゾノホソバトリカブトです。
烏帽子の部分。
側面から見ると、このような感じです。
葉は5裂して、小葉はさらに細かく裂けます。エゾトリカブトの葉と比較してみてください。
これはこの時期おなじみのシソ科ミソガワソウです。
横から見ると唇弁が飛び出ているのがわかります。
沢などの湿った所でよく見られるユキノシタ科エゾクロクモソウです。草丈30cmほど。
直径5mmほどの小さな花がたくさん付いて円錐状の花序を形成します。
根元の葉は腎円形です。
高度が上がるにつれて雲が薄くなっていき、山頂部が見えるようになってきました。
前岳の麓のトラバースです。
水場のある憩沢に着きました。
前岳湿原に入ります。
憩沢を過ぎて前岳湿原からお花畑などでたくさん見られるリンドウ科ミヤマアケボノソウです。
花冠は直径3cmほど。
たくさんの花を付けた個体です。見事ですね。
5本の白い雄しべが彎曲しています。
雄しべがまだ伸びていないもの。
岩のふちをすり抜けていきます。
ガマ岩の全景です。中央部が崩落しているようです。
蛇紋岩崩壊地に着きました。
1400m湿原へと入って行きます。
1400m湿原と吹き通しで見られるリンドウ科ユウパリリンドウです。初めはくもっていたので開花しているかどうかなと思っていましたが、憩沢を過ぎたあたりから日がさしてきました。
側面観です。
花冠は直径15〜30mmほどで5裂します。
花冠内部の糸状の内片の様子がわかります。
残念な事に、この株は下山時にもう一度見てみたら盗掘されていてぽっかりと穴が開いていました。
嘆かわしい事です。
円錐のような釣鐘岩です。
キク科カンチコウゾリナがぽつぽつと見られました。花冠の直径は3cmほど。
吹き通しの全景とそれに連なる山頂への登りです。
吹き通しではこのように苔に混じってユウパリリンドウが見られました。
側面観です。草丈は3cmほど。
天気予報どおり日がさしてきました。もうすぐ山頂です。
山開きの日のような賑わいはありませんが静かで心地よい山頂です。
山頂から見た前岳の方向です。
日がさしてきたおかげで見る事が出来たミヤマリンドウです。
ゴマノハグサ科シオガマギクです。夕張岳で見られるシオガマギクの多くは葉が紫色をしていますが、この個体は緑色でした。
これも陽射しのおかげで開いていたエゾオヤマリンドウです。たくさんありました。
すっかり秋のような雰囲気になってきた山頂部を下山時に振り返って見た所です。